・ 「徳川家康」が上海の大書店で山積みで売られていたこと。
公開日:
:
・ 中国人の見た日本
上海で最大の書店といえば上海書城、その支店で、以前、山岡荘八の「徳川家康」の中国語翻訳版が山積みになって置かれているのにびっくりしたことがあります。これはもう3年ほど前の話です。
日本で山積みといえば、平台の上に10数冊くらい置かれているイメージですが、上海では人口も多いためと思いますが、地面から円を描くような感じでぐるぐる積み重ねて50センチくらい積んであるようなイメージ(実際の詳しいことは覚えてません)で迫力があります。
なんで、山岡荘八の徳川家康が、こんな売れているんだ?とても不思議でした。他にも、上海の本屋を覗くと意外な本が売れている場合があります。ほかに覚えているのは、尾崎紅葉の「金色夜叉」が、これは1冊だけですけれども売られていたことでした。
中国人にとってはみんな翻訳ですから、言葉が古いとか古くないとか関係ないのかもしれません。ほかに中国人人気の作家としては村上春樹、これは上海の本屋でも結構目立つところに置いてあった記憶があります。翻訳書籍の売り上げランキングではいつも3位以内というような印象あります。
IQ84などは、ほんとによく見かけました。1冊じゃなくいつも数冊置いてあったような感じです。中国人の友人が村上春樹が好きだということで、なぜ好きかというと、こういう「唯美主義」の小説は中国でないからだ、と言っていました。何人か、村上春樹好きだという友達会いました。
東野圭吾、や江国香織も人気あると思います。私はこの系統の人はあまり読まないんですが、以前江国香織の「東京タワー」を読んでおもしろかったです。不思議な読後感が後に引く小説でした。
他、綿谷りさ、なども翻訳されて売られており、こういう日本でも常連の面子と、古典、そしてなんでこの人が、と思うような明治時代の小説家など、知る人は知る、読む人は好むという、中国の日本小説読書事情でした。
このブログでは、これからも私の見た中国をごく普通に伝えていきます。
関連記事
-
-
・ 再生回数300万回以上 中国でカバーされた日本の名曲集 (再掲)
これひじょうにいいエントリだと思ってて、できるだけたくさんの方に見て頂きたいので、また掲載しておきま
-
-
・ 日本はキレイの声。上海はごみ箱すぐ見つかる。東京にないごみ箱。
日本に帰省した時に困惑することの一つに、道端にごみ箱がおいてない、ということです。なというか、どこま
-
-
・中国版ツイッタに寄せられた40万件の「中国人の日本観」投稿一部ご紹介
中国人の日本観 数か月前に、中国のツイッターに当たる新浪微博で、香港のテレビ局鳳凰衛視が主催し
-
-
・上海の本屋で日本人作家本がフェアでもないのに山積みである件
夏にたぶん上海最大の本屋に行って見たもの。 (一部見にくいところを拡大表示してあります) こ
-
-
・ 中国の人から意味わからないの声、日本の映画風CM – SNSで話題
開心網というのは、中国版のFacebookみたいなSNSのことです。利用者の多くは20~30代の都
-
-
・日本人は中国人からどう見られているか。中国版ツイッター投稿翻訳part 2
http://goo.gl/PTqQym (←ここにpart1があります。この投稿と合わせてご覧くだ