・新美南吉の童話、芥川龍之介の短編の朗読mp3販売中

先のエントリ「Gumroad (誰でもファイル直販サイト) からのファイル購入方法」でも触れてました、朗読mp3ファイルの販売を始めました。カードで簡単に購入いただけます。

私は学生時代は役者で、ファンでよく見に来てくれてた方もいましたし、1年足らずですが、週一でアナウンス学校に通ったこともあるので、完全な素人の朗読というのとはちょっと違います。それなりの質があると思っています。

現在販売中ファイル

芥川龍之介　「トロッコ」　　　270円 約15分 購入リンク　　https://gumroad.com/l/iwHer

Youtube 公開中の抜粋朗読　http://youtu.be/ugxDrz1koc0

新美南吉　　「手袋を買いに」 170円　 約13分 購入リンク　　https://gumroad.com/l/QpRG

Youtube 公開中の抜粋朗読　http://youtu.be/VRt7yxOh5Uw

自分でいうのもなんですが、お芝居が好きだったり、文学作品を読んだり、お話を聞くのが好きな方なら、それなりに満足していただけるものだと思っています。

芥川龍之介　トロッコ　

目で読んだ場合より、このファイルを聞いていただいたほうが、芥川龍之介がひじょうに繊細な、むしろ息詰まるように繊細な、その繊細さが刃物の上にあるような方だったというのが、ひじょうによく分かると思います。

また、聞いていただくと、数十年も全く忘れていた、自分の子どもの頃の日々の生活に対する不安な気持ちや、揺れ動く喜びのようなものが、急に目の前に鮮やかに蘇ったような気がして驚かれるのではないか思います。それが読書とは違う、朗読のすごさではないかと思います。

新美南吉　手袋を買いに

少し言い淀み、言い直しがあるため、キズ物価格でお安くしてあります。現在の住まいが幹線道路前でどうしようもなくうるさく、録音し直しができないため、現状販売とさせていただきました。が、全体はわるくないです。

雪の日の美しい描写とともに、子ぎつねと親ぎつねの愛情、手袋を買いに人間の街にいった子供の人間に対する印象など、なんともいえない余韻の残る物語です。「人間て本当にいいものなのかしら？」母狐のせりふは、自分たちに対して考えさせられます。子供よりも大人のほうがむしろ本当に楽しめる物語と言えるかもしれません。

作者の新美南吉は、1943年に29才の若さで亡くなりました。この童話が書かれたのは晩年の戦時中だったと思われ、先の母狐のせりふとかぶさって、深い思いにとらわれます。

上に書きましたようにキズ物価格としましたが、全体の質はわるくなく、声質と物語が合っている感じなので、お買い得と思います。

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