・ 日本アジア賃金物価差5倍以上、安倍インフレ・昇給は果たして可能か？

インフレになったら昇給してもらわないと困りますから、賃金上昇も一緒にしてもらわないと困りますよね。でも、平均給与中国人の5倍以上で果たして賃上げ可能かな？

私は、正直のところ、所謂アベノミクス、いいのか悪いのか判断つきません。心理を好転させた面で考えると、いい。同時に、国債市場をかきまわすなど危なっかしく悪い。特にインフレになって国債の金利が上昇したら金利払いきれなくなり財政破たん。あと資源輸入。

やめましょう。で、現在、日本国内の日本人の賃金は、たぶん中国人の平均の5倍以上はあると思います。収入4千元の人って結構少ないと思うので、大目に見積もって4千元で日本円換算で6万円。5倍で30万、ホワイトカラーでボーナス1か月あれば30×13=390万。

日本人の平均年収400万円以上でしょう。では、日本人の労働は、中国人の労働に比べて5倍以上の価値があるか？私は、質問は同等かどうか、というようなレベルの話で、とても5倍もの価値の差ははっきりあり得ないと思います。

私が中国人の何百人もの同僚と一緒に働いた感じでは、私のところはみんな大卒でしたが、労働生産性みたいなものは、なんの変りもないか、もしくは中国人にかなり負けそうでした。以前の日本国内の会社の同僚を連れてきてもそうと思いました。

すると、どういうことになるかというと、固定費の中に効果は同じで日本のほうが5倍以上かかるものがあるわけですから、日本企業はその面から見てひじょうに不利な立場に立たされるのじゃないでしょうか。私は、これが日本の電機メーカーが総崩れになった真相じゃないかという気がするのですが。

経営の選択肢がひじょうに限られてこないでしょうか？給与分稼がないと赤字になりますから、高級品戦略等をとらざるを得ないのでないでしょうか？まあ、しかしサムスンとかも高給でしょうからどうなんでしょうか？

私は、このグローバル化した時代に、ほとんど同じ労働をしてるのに給与差がこんなにあるのはたぶん無理があるので、給与差はだんだん縮小する方向に向かうような気がします。新興国は上に向かい、先進国は下へのドライブと思います。

物価もそうで、日本は、シンガポール、韓国、香港くらいを除く他のアジア諸国に比べて物価がひじょうに高いですから、賃金と物価は卵とにわとりのような関係になっています。

物価が高くなれば賃金上げないといけませんが、賃金高くなれば、日本は国際競争上ますます不利にならないのかなと？そのうちベトナムやブラジルとかインドネシアとか他の新興諸国も追いついてくるのでは？雨後の竹の子のようにいろんな国ありますので。

なので、賃金と物価の面から考える限り、デフレのほうが自然なのではないかという気がするんです。

なお、電機メーカーが一番影響を受けたのは、目に見えるものを作っているからだと思います。目に見えるものは同じもの作りやすいので。

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