・ 寛容 怒らない 平静 我慢の中国人 1. 夏に電車2時間止まっても
4年前、はじめて上海にいって間もないころでした。蘇州に遊びに行きました。
立ち席しかなく、乗ってしばらくたった頃、電車が停止しました。上海から蘇州まで1時間くらいと聞いていました。
が、なんの放送もないまま15分くらい経ちましたが動きません。私はかなりイライラしてきました。
夏の初めでかなり温度も高く、車内は満員です。椅子席満席のうえ、間にはたくさんの人が立っています。ところが私の周りの中国のひとたちは意外に平静です。なにごともないかのようにしゃべったりしています。
熱い。なんの放送もない。身動きできない。私は相当にイライラしてきました。30分が経ち、40分がたち。私は30分が過ぎたくらいからイライラmax状態でしたが、周りの中国の人たちは40分過ぎたくらいからやっとややざわめき始めた、というような感じでした。
その後、電車はなんの放送もないまま1時間半以上停止し、2時間近くたった後、やっと動き始めました。中国人の人の中で1~2人大きな声で文句を言う人がでたまは、やつと1時間くらい経ってからでした。放送もないのにです。
私は、この時の印象が強烈に残っていて、なぜ中国の人は、こんなに怒らないで平気なのかというきわめて不思議な感じを持ちました。ものにこだわらないというのか、平静なのか、がまんしているのか。
蘇州についた後の私がぐったりしていたのは言うまでもありません。乗客たちは、この不快な環境の中でも、たがいに場所を融通しあって、子供だのお年寄りだのをかばっていました。
こんな状況の中でもワゴンで果物の車内販売が来たりして、すし詰め状態で停止中です。むりくりとおっていきました。笑い話のような面白いことですが。(これには中国の人も文句言ってました)
その後、私は「中国人は怒らない」という強烈な実例をいくつも見ることになるのですが、これはその第一弾でした。
上海ヘルプファイル
http://honcho.vivian.jp/
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