クイズ 上海で一番読まれている新聞は？1.人民日報 2. 晨報 3. 環球時報 4. IT時報　Part 2.

次に、「IT時報」ですが、これが私としては、おそろく実質的に、つまり中身を読むという意味で、最も読まれている新聞と思います。(上海を離れて2年近くなりますので、あるいは今ないかもしれませんが)この理由は、この新聞が地下鉄の駅で無料で配られているからです。広告収入で運営されているものと思います。

私は、はじめて上海に行ったとき、それを知らずに地下鉄の車両の中で周囲を見ると、IT時報っていう新聞を読んでる人が多いな、と思いました。それで、なにげなく視線で遠くまで見ると、新聞を持つ人持つ人、たぶんその時全員だったような気がするのですが、皆、このIT時報を読んでいました。「いったいこれは、どんな状況だ？？」そんなSF的体験をした後、駅で物凄い勢いでこの新聞が配られていて、通勤のサラリーマンOLがこの新聞をひっつかんで持っていくのを見て、なるほどと分かった次第です。

これは、政府が無料で配ってメディアに影響与えてるのか、と勘繰ったこともありますが、どうもそういう事でもないみたいで、高速鉄道の事故の時も、かなり政府の対応について批判的な書き方をしていたと思います。まあ、普通の感じです。まあ、それだけ読まれるという、逆側から見ても、そういう事が言えると思います。

次に晨報ですね。私の考えでは、個人がお金を払って義理でなく買っている新聞では、この新聞が一番うれているのではないか、と推測してます。この新聞は2年前だと1元です。一番安いです。今のレートでも17日本円くらいです。IT時報にしてもこの晨報にしても、タブロイド判で、物凄い厚みがあります。まあ体感的には日刊ゲンダイなんかの三倍とか四倍以上あるんじゃないかという感じです。

見た目は同じタブロイドでも、IT時報も晨報も、日刊ゲンダイや夕刊フジと違って、毎日新聞などと同じような普通の新聞です。

で、日本にいるとつい、人民日報とか、環球時報が日本の朝日新聞や読売新聞などの位置にあるんじゃないかと誤解してしまいますが、実態は全く違うので、注意していただいたほうがよいと思います。日本の代表紙がよく引用する人民日報、環球時報などの新聞は、全部の部数を合計しても人口に対する読者数の割合がひじょうに低く、ほとんどの中国人が実質的に読んでいるのは「これらではない」新聞だということになります。

なお、この記事のPart1は、こちらです。

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自分のことなのになぜ「押してあげてください」となるのか？(笑)


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